県教委:校長ら懲戒免職 修学旅行費など着服 /神奈川

県教委:校長ら懲戒免職 修学旅行費など着服 /神奈川
2010年6月30日11時12分配信 毎日新聞

 県教育委員会は29日、保護者が積み立てた修学旅行費から計約93万円を着服したとして、藤沢市立大清水中学校の安西友和校長(57)を懲戒免職にした。また、教職員の懇親会費から計約50万円を着服したなどとして、横須賀市立浦賀中学校の男性事務主事(22)も懲戒免職にした。県教委はいずれも刑事告発はしない方針。
 県教委によると、安西校長は教頭だった08年度に25万円を、校長となった09年度に68万1100円をそれぞれ3年生の修学旅行費の積み立て金から着服した。部活動への差し入れやパチンコ代に充てた。発覚しないように、修学旅行前に安西校長が返金したため、旅行への影響はなかったという。
 県教委に匿名の電子メールが寄せられ、発覚した。08年度に大清水中の校長で、現在は別の藤沢市立中の女性校長(58)と、大清水中の男性教頭(51)についても戒告とした。
 また、浦賀中の事務主事は08、09両年度に懇親会費から約25万円ずつを着服し、友人との遊ぶ金などに使った。職員の旅費の支給を怠るなどの不適切な事務処理もあった。会計処理を不審に思った同僚の指摘で発覚。事務主事は全額弁済したという。
 県庁で記者会見した県教委の平野達夫教職員部長は「管理監督者である校長自らの不祥事が発覚したことについて誠に申し訳ない。不祥事の防止に向け、教職員に対し指導の徹底を図る」と謝罪した。【木村健二】

6月30日朝刊

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