損賠提訴:「教師の脅迫的聴取で障害」 元女子中学生と両親、唐津市を /佐賀
2010年7月6日15時18分配信 毎日新聞
07年に唐津市内の市立中学校であったいたずらを疑われ、教師から脅迫的な事情聴取を受けて解離性障害になったとして、当時3年生だった女性(17)と両親が、市に慰謝料など約6242万円の損害賠償を求めて佐賀地裁に提訴した。提訴は5月24日付。
訴状によると、07年5月29日、校内で生徒の上履きがカッターで切られた。原告女性ら3人が疑われ、女性のみ2日間で計6時間半の脅迫的な聴取を受けた。学年主任の男性教師は女性に対し「警察呼んで指紋とってもらうか」「お前が認めないと(取り調べが)まだ続くぞ」と怒鳴り、自白を強要したという。
女性は翌6月中旬から不登校になり、急性ストレス障害(ASD)と診断され通院。08年には情緒不安定や抑うつなどの症状から解離性障害などと診断された。「教師の脅迫的で執拗(しつよう)な取り調べが原因」と主張している。
唐津市教委の担当者は「訴状を精査中なのでコメントできない」と話した。【田中韻】
7月6日朝刊