県立高教諭の生徒誘拐予告:現職逮捕に衝撃 高橋容疑者、進路指導受け持つ /岩手

県立高教諭の生徒誘拐予告:現職逮捕に衝撃 高橋容疑者、進路指導受け持つ /岩手
2010年7月16日10時44分配信 毎日新聞

 現役の県立高校教諭が15日、他校に生徒の誘拐を予告する文書を送ったとして逮捕され、県教委の及川伸一教職員課長は記者会見で、「現職教員の逮捕は誠に残念だ。本人から事情を聴き処分を決めたい」と話した。
 県教委によると、威力業務妨害容疑で逮捕された県立宮古工業高校の高橋誠容疑者(45)は1987年4月、新任で奥州市の県立高校に着任し、別の県立高校3校を経て、09年4月から宮古工業高校で社会科を教えていた。芸術部の顧問を務め、今年度からは3年生の学年主任として、生徒の進路指導も受け持っていた。勤務態度はまじめだったといい、藤原斉校長は「教員としてあってはならないことだ。大変申し訳ない」と謝罪した。
 一方、被害を受けた県立黒沢尻北高校によると、文書は「7月7日に黒沢尻北高校の生徒を誘拐する」とワープロで書かれ、昨年6月29日に茶封筒に入って届いた。翌日から教職員や保護者が周辺を見回り、7月7日には通常より30分早く、午後6時には全生徒を帰宅させた。
 上原耕太郎校長は前任の県立高校で07年4月から2年間、高橋容疑者の上司だったが、「個人的なトラブルはなかった」といい、「(高橋容疑者は)普通の教諭に見えた。非常にショックだ」と話した。【宮崎隆】

7月16日朝刊

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