自校生徒に性的暴行=高校教諭を逮捕、容疑否認―佐賀

自校生徒に性的暴行=高校教諭を逮捕、容疑否認―佐賀
2010年7月28日13時8分配信 時事通信

 女子高校生に性的暴行をしたとして、佐賀県警捜査1課は28日、強姦(ごうかん)容疑で、同県の県立高校教諭の50代の男を逮捕した。同課によると、「自分はやっていない」と容疑を否認しているという。
 逮捕容疑では、教諭は3月中旬ごろ、県内で女子生徒に性的暴行を加えた疑い。
 県教育委員会によると、被害者は教諭が勤務する高校の生徒だった。6月に生徒が高校側に被害を申告したため、教諭は自宅待機処分になっていたという。 

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県立高教諭が生徒に乱暴容疑、教委「最悪の不祥事」
2010年7月29日 読売新聞

 女子生徒に性的な暴行を加えたとして、50歳代の県立高校の男性教諭が逮捕された28日、県教委は記者会見し、「被害者に申し訳ない」と謝罪する一方、臨時の校長会を急きょ開き、教職員の綱紀粛正の徹底を求めた。県内で4月以降、教職員が逮捕や書類送検されたのは3件目。県教委の幹部らは、相次ぐ不祥事に沈痛な表情を見せた。

 県教委は午前11時半から県庁で記者会見。馬場光彦・副教育長と中島秀明・教職員課長が冒頭、「本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

 県教委によると、高校側から県教委に報告があったのは7月12日。高校は、6月17日に生徒から被害の相談を受けており、約1か月間報告がなかったことについて、「被害者、保護者、学校は何度も対応を話し合っていた。保護者がすぐに県教委に連絡することも求めておらず、適切な判断だった」と説明した。

 男性教諭の勤務態度について問われると、「これまで問題はなく、生徒からの苦情などもなかった」と答えたが、今後、県警と連携し、事実関係が確認できれば、厳しい処分で臨む姿勢を示した。

 午後1時から佐賀市の県職員互助会館で開かれた臨時の県立学校校長会には、全45校の校長や教頭らが出席。馬場副教育長が「教職員の不祥事が多発し、県民の教職員や教育に対する信頼は揺らいでいる。二度とこのようなことが起こらないよう、綱紀粛正の徹底を図り、信頼を取り戻していただきたい」と強調。続いて中島課長も「今回は不祥事の中でも最悪のもの。もう一度教育の原点に返ってもらいたい」と語気を強めた。

 県内では、6月に強姦(ごうかん)未遂容疑でが逮捕(その後不起訴)され、7月にが体罰を加えたとして傷害容疑で書類送検された。この状況を踏まえ、中島課長は「一人ひとりが自分のことと受け止めていない表れ。強い当事者意識と危機感を持ってほしい」と訴えた。

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