全日本高校・大学生書道展:大分高不正出品 顧問教諭が水増し /大分

全日本高校・大学生書道展:大分高不正出品 顧問教諭が水増し /大分
2010年8月17日16時20分配信 毎日新聞

 ◇停職中も指導容認
 全日本高校・大学生書道展(日本書芸院、読売新聞社主催)への出品を巡って16日、私立大分高(大分市)の新たな不正が判明した。調査結果を発表した小山康直校長は、「著しく損なった信頼を作り直していきたい」と謝罪した。
 不正は今年の同展・篆刻(てんこく)の部の出品作品でまず発覚。他の漢字、かな、調和体の部でも出品者数273人に対し、作品数が多すぎることを書芸院から指摘され、同高が調査していた。また、昨年の篆刻の部の出品者名簿を調べるうちに、不正が分かったという。いずれも書道部顧問の男性教諭(51)が、名前を勝手に使って出品数を水増ししていた。
 また、小山校長はこの教諭の処分方針(停職3カ月)や自らの処分方針(無給2カ月)も発表。再発防止策として、コンテストへの応募を部活動の顧問任せにせず、校内に設置する第三者委員会に一度持ち寄って、まとめて出品するよう応募方法を改めることを明らかにした。
 今回の問題で、書道部は当面、コンテストへの出品を控えるほか対外的な活動を自粛し、個人的な練習にとどめる。教諭は書道部顧問から外れるが、生徒の希望があれば停職中も放課後ならボランティアで書を教えることを容認するという。【田中理知】

8月17日朝刊

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