県立高教諭の生徒誘拐予告：放火ほのめかす文書も 脅迫容疑で追送検 ／岩手
2010年8月18日11時14分配信 毎日新聞
◇「異動に不満」
現役の県立高校教諭が他校に生徒の誘拐を予告する文書を郵送したとして逮捕・起訴された事件で、県警は１７日、県立宮古工業高校教諭、高橋誠被告（４５）＝宮古市磯鶏３＝を、前任校の県立久慈高校にも放火をほのめかす文書を送ったとして、脅迫容疑で盛岡地検に追送検した。県警捜査１課などによると、高橋容疑者は容疑を認め、「人事異動に不満があった」と供述しているという。
送検容疑は、今年６月５日午後０時４０分ごろ、盛岡市内から久慈高校に、「ガソリンをまいて火をつけたら終わりだよな」などと放火をほのめかすような文書をファクスで送信した疑い。
高橋被告は０９年６月２６日ごろ、県立黒沢尻北高校（北上市）に、「７月７日に高校の生徒を誘拐する」などと書いた文書を郵送し、下校時に警戒態勢をとらせるなど学校業務を妨げたとして、威力業務妨害罪で盛岡地裁に起訴されている。
捜査１課などによると、高橋被告は０９年３月まで６年間、久慈高校に勤務していた。【宮崎隆】
８月１８日朝刊