個人情報:福井大、卒業生名簿774人分が流出 /福井
毎日新聞 2010年9月29日(水)16時4分配信
福井大は28日、卒業生774人分の名簿が、インターネットで一時的に外部アクセス可能な状態となり、個人情報が流出したと発表した。すでにサーバーから情報を削除し、該当の卒業生に状況説明とおわびの文章を送付した。実害はなかったとしている。
同大によると、流出したのは工学部生物応用化学科の1998〜2009年度の卒業生の卒業年、氏名、住所、電話番号。大学職員が、研究室のOB会開催準備のために学生数人と分担して作業をしようと、今月10日、研究室のウェブに卒業生名簿を掲載した。職員は名簿のリンクを外部から見えないよう工夫したはずだったが、検索エンジンを使えばリンクが表示される状態だったという。
26日、匿名のメールで情報提供があり、27日、同大学が個人情報流出を把握した。同大は「個人情報をウェブで扱う危険性の理解が不十分だった」として教職員への情報セキュリティーの研修会などを行う。福田優学長は「再発防止に万全を期す所存です」とコメントした。【幸長由子】
9月29日朝刊