県立高元教諭の生徒誘拐予告:被告、起訴内容認める−−初公判 /岩手

県立高元教諭の生徒誘拐予告:被告、起訴内容認める−−初公判 /岩手
毎日新聞 2010年10月1日 地方版

 高校生の誘拐や放火をほのめかす文書を学校に送ったとして、威力業務妨害と脅迫の罪に問われた県立宮古工業高校元教諭、高橋誠被告(45)=宮古市磯鶏3=の初公判が30日、盛岡地裁(中島真一郎裁判官)であった。高橋被告は起訴内容を認めた。

 冒頭陳述で検察側は、高橋被告が09年6月、県立黒沢尻北高校(北上市)に生徒の誘拐をほのめかす文書を郵送した際、北上署に同じ内容の文書を送ったほか、県教委にも後日、不審な文書を送っていたことを明らかにした。動機については人事への不満を挙げた。

 県教委によると、文書は今年3月20日にファクスで送信され、北上市内の高校生を装い自殺をほのめかす内容だったという。

 起訴状によると、高橋被告は09年6月26日ごろ、黒沢尻北高校に「生徒を誘拐する」などと書いた文書を郵送し、警戒態勢を取らせるなど学校業務を妨げた。今年6月5日には、県立久慈高校に放火をほのめかす文書をファクスで送信したとされる。【宮崎隆】

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