着服:由利本荘の中学校長が220万円 保護者からの預かり金 /秋田
毎日新聞 2010年12月11日(土)11時57分配信
県教委は10日、由利本荘市の男性の中学校長(50代)が保護者から集金した学年会計などから約220万円を着服していたことを県議会教育公安委員会で報告した。県教委は「学校長による着服は聞いたことがない」としている。
調査を担当する由利本荘市教委によると、校内で「職員が校長に金を貸している」といううわさが流れたため教頭が調べたところ、校長が学年会計と学校会計から着服をしていたことが7日に判明。市教委に報告した。
両会計は保護者から集金され、修学旅行費や卒業アルバム費、学級の備品代などに充てられる。校長がいつどのような手段で着服し何に使ったかは「まだ確認されておらず、調査してなるべく早く県教委に報告する」という。男性校長は9日に着服額の全額を返済し、現在は自宅待機しているという。
◇県立高男性教諭「万引き」を報告 校長に
一方県教委は10日の県議会教育公安委員会で、県中央部の県立高校の男性教諭(50代)が校長に「万引きをした」と説明していたことを報告した。
高校教育課によると、教諭は同日に勤務先の校長に報告。それによると、6月3日午後8時半ごろ、秋田市のスーパーでパック詰めのすしとおにぎり(約800円相当)を万引きしようとしたが、店員に呼び止められて発覚し、警察に事情を聴かれたという。
同課は警察などに事実関係の確認を急ぐ。【野原寛史】
12月11日朝刊