幼稚園教諭:児童7人の顔にアイロン押しつけ、やけどさせる=中国

幼稚園教諭:児童7人の顔にアイロン押しつけ、やけどさせる=中国
サーチナ 2010年12月17日(金)17時28分配信

 江西省の泰州興化市内の幼稚園で14日、女性教諭が生徒7人の頬に熱いアイロンを押しつけて、やけどをさせていたことが分かった。保護者の問い合わせに対して教諭は当初、「転んで顔をすりむいた」など、うその説明をした。中国新聞社が報じた。

 転んだための傷とは明らかに違うため、保護者はそれぞれ自分の子に事情を聞いたが言おうとしなかった。ある母親によると、同じ幼稚園に通う子がやってきたので、尋ねたところ「言わない。先生が言ってはいけないといった」などと、口を閉ざした。しかたないので、「言わないなら、もうウチに来ないで」と強く迫ったところ、「服をのばす道具で顔を熱くした」と答えたという。

 被害を受けた子がそれぞれの家で、「先生はアイロンを顔に押しつけた」などと言い出したので、事態が分かった。

 生徒の顔にアイロンを押しつけた教諭は30歳で女性。同じクラスを受け持つ教諭がもう1人いるが、水をくみに教室を出て戻ると、中から生徒の泣き声が聞こえた。見ると、教室にいた教諭が生徒の顔にアイロンを次々に押しつけていたので、手から奪い取ったという。

 生徒によると、教諭が勉強を教えている際に私語をする生徒が多かったので、教諭は「しゃべった子には、顔にアイロンをかけます」と宣言して、生徒の顔にアイロンを押しつけはじめた。

 幼稚園の責任者によると、教諭は「電源を抜いて、しばらくした後だったので問題ないと思った」などと説明したが、話の内容にはっきりしない点も多い。現在は警察が身柄を拘束して取り調べをしているという。

 アイロンは靴の中敷きに使う小型のもので、幼稚園が保有していたものではない。教諭が持っていた理由は不明。幼稚園は、やけどをした生徒全員に、上海市内の病院で治療を受けてもらう方針で、費用も園が全額を負担するという。(編集担当:如月隼人)

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