<中学教諭>液体窒素を手に垂らし生徒6人凍傷 「知識未熟だった」
毎日新聞 2010年12月26日(日)14時14分配信
札幌市教育委員会は24日、同市手稲区の市立新陵中学(坂田恵三校長、生徒数320人)の理科の授業で、液体窒素の実験の際、担当教諭が、生徒計70人の手のひらに液体窒素を数滴垂らし、うち6人が凍傷などの軽傷を負ったと発表した。
同市教委によると、30代の男性教諭は22日、1年生3クラスの理科の授業で、液体窒素で熱が奪われることなどを体感させようと、70人の生徒の手のひらに液体窒素を垂らした。24日朝に男子生徒の親から手のひらに水泡ができて通院したとの連絡があり、確認したところ、男子生徒計6人が小さな水泡ができる負傷をしていた。
液体窒素は、冷却剤として広く使用され、沸点は零下約196度。坂田校長によると、生花やゴムボールを利用した実験が一般的。男性教諭は今年度採用されたといい、「自分の知識が未熟だった」と話しているという。【中川紗矢子】