由利本荘の前中学校長着服:市立岩城中の前校長を懲戒免職--県教委 /秋田
毎日新聞 2011年1月7日 地方版
◇預かり金220万円着服
県教委は6日、生徒の保護者からの預かり金約220万円を着服した由利本荘市立岩城中の三浦敏弘・前校長=教諭に降任・自宅待機=を懲戒免職処分とした。三浦前校長に学年会計から金を引き出すよう指示され、校長に金を渡していた学年主任の教諭ら5人を減給3カ月(5分の1)などの処分にした。
県教委によると、三浦前校長は着服した金のほか、同校の教職員18人のうち10人から計327万円を借りていた。それぞれに「あなただけに頼んでいる」と持ち掛け、事件発覚後に全額を返済した。
県教委の説明では、三浦前校長は「10年ぐらい前から借金をして生活費や交際費に充て、さらに連帯保証人になって肩代わりして払った分も他から借り入れた。家族の介護費用もかさんだ」と話しているという。
この事件を受け県教委は同日、潟上市の県総合教育センターで公立小中学校長らを集めて緊急会議を開催。経過説明と会計の適正管理を求めた。【坂本太郎】