大学願書を担任出し忘れ、生徒1人が受験できず

大学願書を担任出し忘れ、生徒1人が受験できず
2011年1月14日 読売新聞

 熊本県立熊本北高校(熊本市、光岡和隆校長)の女性教諭が3年の男子生徒(18)から預かった大学の推薦入試の願書を出し忘れたため受験できなかったことが13日、分かった。学校側は生徒側に謝罪。生徒は一般入試を受けるという。

 同校によると、生徒は昨年10月27日、京都の私立大学の願書を女性の担任教諭に渡した。受け付けが11月1日からだったため、担任は進路指導室の金庫に保管。同4日に、生徒が担任に提出が済んだか確認したところ、担任は「出してある」と答えたという。

 しかし、合格発表日の12月7日に、合否の通知が学校や生徒宅に届かなかったため、大学などに問い合わせた結果、願書が未提出だったことが判明。金庫を確認したところ、他の書類の下に願書が残っていた。

 進路指導担当の教諭と担任が互いに、「相手が送るだろう」と思い込んでいたのが原因。光岡校長が大学に相談したが受験は認められなかったという。

 生徒はショックで一時、学校を休んだが、今は一般入試に向けて勉強を再開した。光岡校長は「チェック体制をきちんととっていなかった我々の落ち度だ。生徒の一生を左右する恐れがあり絶対にあってはならず、痛恨の極み」と話している。

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