<福岡市教委>教え子から借金 中学教諭を処分
毎日新聞 2011年1月21日(金)11時48分配信
福岡市教委は20日、教え子や保護者から借金を繰り返し、部活動で購入した用具の代金支払いを滞納したとして同市西区の市立中の男性教諭(47)を減給10分の1、3カ月の懲戒処分にした。
市教委によると、男性教諭は男子バレーボール部の顧問だった06~09年度、部員がユニホームなどを購入した際に預かった代金を紛失するなどして業者への支払いを最大で約27万円滞納。また、紛失などを理由に元教え子の男性や保護者、同僚教諭らから計約250万円を借りていた。
09年10月、業者から学校に「支払いが滞っている」と相談があり発覚した。男性教諭は市教委に「用意した金が紛失や盗難にあったり、親戚のために金を用立てたりした」と弁明。「いろいろなことが重なりどうしようもなくなった。大変申し訳なかった」と話しているという。
市教委はこのほか、2件の懲戒処分を発表。今年度の福岡市内の教職員に対する懲戒処分は10件12人に上り、市教委は「重く受け止めている。再発の防止と学校教育の信頼回復に努めたい」と話した。【徳野仁子】