姫井議員との不倫など理由に元教員の解雇は無効 岡山地裁、給与支払いを命令
産経新聞 2011年1月22日(土)7時58分配信
学校法人関西学園関西高校元教員の横田育弓生さん(45)が、姫井由美子参議院議員との不倫などを理由とする解雇処分は不当として、同法人に対し解雇無効などを求めた訴訟の判決が21日、岡山地裁であり、工藤涼二裁判官は「解雇は社会的相当性を欠き無効」として請求を認め、未払いの給与などの支払いを命じた。
工藤裁判官は、同法人が解雇事由の1つとした「姫井議員との不倫関係の判明」について、「社会的に評価できることではない上、週刊誌で原告が進んで取材に応じていることから、教職員としての適格性に大きく影響する事由」としながらも、同法人が尋問で、解雇事由の中で特に重大なものは「元教員が岡山弁護士会岡山仲裁センターに和解あっせんを申し立てたこと」としたことから、「社会的に許容されない可能性が高いとしても、本件解雇処分においてはそれほど重要視されていなかったというべき」と指摘。「この事由のみをもって原告が教職員としての資質に欠けると結論づけるのは相当ではない」とした。