ストーカー教諭:成績表外部流出 教諭の懲戒処分求める報告書--甲府市教委 /山梨
毎日新聞 2011年2月1日(火)13時22分配信
◇県教委に報告書
09年1~2月に部活の教え子の女子生徒にストーカー的行為を繰り返していた甲府市立中の男性教諭(50)が同年3月、成績表の処分を男子部員にさせ3年生全員の学力テストの成績表が外部流出した問題で、市教委は教諭の懲戒処分を求める報告書を県教委に提出した。市教委は近くストーカー問題についても処分を求める報告書を提出する予定で、県教委は二つの報告書を基に教諭の懲戒処分を検討する。
成績流出の報告書は28日夜、市教委職員が県教委義務教育課に提出した。市教委によると、報告書は、教諭が他中学への異動に際し「年度末で忙しい」として、3年生の男子部員2人に書類のシュレッダー掛けをさせ、部員が書類の中にあった学力テストの成績一覧を記した「素点表」を発見し持ち出したため、全3年生約160人分の成績表が外部流出した経過を、調査結果として認定した。
さらに、市教委の意見として教諭を懲戒処分にするよう要望。また、同年4月に問題の起きた中学の校長に着任し、流出問題の調査を行いながら市教委に一切報告を行わなかった現在の校長に対しても、市教委が厳正な処分を検討している旨が記された。報告書に添えられた顛末(てんまつ)書で、教諭は事実関係を認め、成績表の処分を生徒に行わせたことについて「生徒が素点表を持ち出す環境を作った責任の重さを自覚している。軽率なことをした」と反省の弁を述べているという。【中西啓介】
2月1日朝刊