【フランス】精神病院から逃げた「危険な患者」、フランスで1カ月も教員生活

精神病院から逃げた「危険な患者」、フランスで1カ月も教員生活
ロイター 2011年2月4日(金)20時3分配信

 [マルセイユ(フランス) 3日 ロイター] 精神疾患を患う北アイルランド出身の英国人男性(26)が、収容されていた病院から逃亡後、フランスで1カ月近く、ドイツ語教師として働いていたことが分かった。

 この男性は3年前に同僚を刃物で襲ったことがあり、「危険な患者」として精神科の病院に無期限で収容されていたが、昨年11月に逃亡。フランス南東部のディーニュ・レ・バンへと渡り、1月に地元の学校2校で教員として採用された。その後、つじつまの合わない話を不審に思った学校関係者が、男性の過去を調べて解雇したという。

 地元の教育委員会は、男性が必要条件を満たしており、面接の結果も良かったために採用したと説明。また、逮捕歴を調べようと書類を取り寄せていたが、到着したのは解雇より後で、しかも問題があるとは示されていなかったと述べた。

 現在フランス南東部の病院に収容されているこの男性は、自分が英国情報局保安部に所属していると思い込んでおり、指紋を残さないよう手袋をつけることもあるという。

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