研究費流用4176万円、阪大元教授刑事告訴へ
読売新聞 2011年2月11日(金)19時19分配信
大阪大学の調査委員会は、同大大学院の医学系研究科研究室で、国などの研究費4176万円が不正に使用されたとする最終調査結果を公表した。
うち約452万円が、この研究室にいた森本兼曩元教授の家族の米国旅行費などに私的流用されたと認定した。森本元教授は3900万円を返還しているが、阪大は詐欺容疑で刑事告訴する方針。
報告書によると、この研究室では2004~10年に総額約1690万円に上る国内のカラ出張や大学への申告内容と違う出張があった。パソコンなどの物品購入名目で約1593万円の架空伝票も作成された。
さらに、同時期に所属していた研究員や秘書、技術補佐員5人全員の給与のうち378万円を研究室に納めさせていた。