<退学処分>私立高と女子生徒が和解 浜松

<退学処分>私立高と女子生徒が和解 浜松
毎日新聞 2011年2月18日(金)20時1分配信

 浜松市内の私立高校が、3年の女子生徒(18)に対する退学処分の取り消しを命じた静岡地裁浜松支部の仮処分決定を無視していた問題で、生徒側と同校は18日、生徒の復学やリポート提出による卒業認定などを条件に和解した。

 生徒は同校の男性講師=懲戒解雇=と性的関係を持ったとして昨年12月に退学とされ、同支部に復学の仮処分を申し立てた。同支部は1月17日付の決定で同校に退学の取り消しを命じたが、同校は3週間余りにわたって無視。2月10日になって退学を取り消したが、今度は3月末までの停学処分とした。

 生徒の代理人弁護士によると、生徒側が15日付で停学取り消しの仮処分を同支部に申し立て、18日の協議で和解が成立した。和解では生徒の停学が取り消され、高校には「受験への協力」が条件とされた。しかし、生徒には「無許可での学校への立ち入り禁止」が条件とされ、生徒が希望していた20日の卒業式への出席はかなわなかった。

 生徒の父親は「娘を卒業式に出したかったが、将来を考えると卒業認定は必要だと考えた」と話した。同校は「校長と教頭が不在でコメントできない」としている。【秋山信一】

過去記事

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする