生徒の個人情報76人分を紛失 長野の中学校
2011年2月24日 中日新聞
長野市教委は23日、昨年末から今年1月にかけ、市立中学校で生徒の個人情報が記載された保健調査票76人分を紛失していたと発表した。現時点で悪用は確認されていないが、市教委は「管理が不十分だった」とし、校長らが該当する生徒の保護者へ謝罪した。中学校名は公表していない。
市教委によると、昨年12月28日に、校内で生徒が負傷したため養護教諭が調査票で自宅連絡先を確認しようとした際、1学級39人分の紛失に気付いた。さらに1月31日に、もう1学級分の37人分の紛失が判明した。
調査票には生徒の氏名、住所、生年月日、傷病歴などが記載されている。学級単位でまとめてつづり、保健室内のキャビネットに保管し、通常は施錠していた。ただ、養護教諭が室外へ出るのが短時間の際は、施錠しないこともあった。外部から不審者が侵入した形跡はなく、盗難の可能性は低いという。
養護教諭は今月14日に校長へ報告。全教職員で校内を探したが、まだ見つかっていない。
(小松田健一)