北教組違法献金:「前幹部4人で補填を」 第三者委、再発防止へ提言 /北海道
毎日新聞 2011年2月25日(金)10時34分配信
小林千代美・前衆院議員(道5区)陣営への違法献金事件で、再発防止策を協議してきた北海道教職員組合(北教組)の第三者委員会(委員長、宮田和保・道教育大教授)は、24日、陣営への400万円の資金提供について関係した長田秀樹・前委員長代理ら前幹部4人で補填(ほてん)することを提言した。また、50億円以上とみられる主任手当の返還金で奨学金制度の創設を求めた。
提言書では、違法献金事件の問題点を(1)委員長らの独断で決定(2)監査など監視機能の不備(3)一般組合員と執行部が遊離し、違法な出金を阻止できなかった−−と指摘。400万円の補填は長田前委員長代理、書記長、書記次長、会計委員の4人が連帯して行うことを求めた。また再発防止策として、(1)委員長ら役員が支出できる金額の制限(2)支出先や金額の記録し、領収書の添付を求めること−−などを盛り込んだ。
また、組合には78年の主任制度に反対して組合員から集めた主任手当の返還金があるが、これを原資に奨学金制度のほか、教職員の能力向上や健康管理などに活用することを明記した。信岡聡書記長は「提言を真摯(しんし)に受け止め、組織内で十分議論したい」と話した。【千々部一好】
2月25日朝刊