提訴：国歌斉唱違反、訓告取り消し求め−−北教組組合員 ／北海道
毎日新聞 2011年2月25日(金)10時34分配信
卒業式で国歌斉唱時に起立しなかったとして訓告となった男性教諭が２４日、道などに処分の取り消しと３０万円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴した。
訴状によると、男性教諭は北海道教職員組合（北教組）組合員で、１０年３月の卒業式と同年４月の入学式で、国歌斉唱の際に起立しなかったことから、地方公務員法に違反するとして同年８月２４日付で訓告処分を受けた。男性教諭側は「学校長の命令に従うべきか、個人としての精神の自由を貫くべきか二律背反の立場に置かれて精神的苦痛を受けた」と訴えている。また、訓告は手当の削減など経済的な不利益につながるとして、処分の取り消しを求めている。道教委は「提訴を承知していないのでコメントは差し控えたい」とした。【久野華代】
２月２５日朝刊