阪大で研究費不正プール、物品購入装い架空伝票

阪大で研究費不正プール、物品購入装い架空伝票
読売新聞 2011年2月25日(金)7時15分配信

 大阪大学微生物病研究所(大阪府吹田市)の研究室で、国などからの研究費の余りが、返納されずに取引業者の口座にプールされていたことが24日、わかった。

 大学関係者によると、総額は1000万円を超える可能性もあるという。同大学は調査委員会を設けて事実関係を調べている。

 関係者によると、この研究室では、研究に必要な物品を購入したと装った架空の伝票を作成。その代金を業者に支払ったと見せかけて、本来は国への返納が必要な研究費の余剰金をプールしていた。研究室は現在は解散している。

 架空伝票を作成するなどの行為は准教授(当時)が行っていたとみられる。研究費をプールしていた時の教授(現名誉教授)は、読売新聞の取材に「最近になって事実を知った。准教授と話をして、准教授が独断で行ったことと確認した」と話している。

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