丸亀市教委：報告遅れ、辞職留保怠る 個人情報問題で、校長に文書訓告 ／香川
毎日新聞 2011年3月11日(金)18時57分配信
◇元講師を告訴へ
丸亀市立飯山中の男性元講師（２３）が１年生１６４人分の個人情報資料を保護者に渡した問題で、同市教委は１０日、報告が遅れ、元講師の辞職留保を怠ったため行政処分の機会を失ったとして、大西孝司校長を文書訓告とした。元講師は、大西校長が地方公務員法（守秘義務）違反で丸亀署に告訴する方針。 市教委によると、資料は校外持ち出し禁止で、氏名や指導上の注意などを記した「学級編成資料」。元講師は在職中の昨年１２月２２日、個人的な相談をしたことがある保護者に会い「もうやめるからいらない」と渡したという。保護者がその日のうちに学校に連絡した。
元講師は学校に辞職願を提出、同３１日付で依願退職した。大西校長は、約２週間後の１月４日に資料手渡しを市教委に報告。「元講師と連絡が取れなくなり、事実関係が確認できなかった。年末年始をはさんだため報告が遅れた」としているという。【馬渕晶子】
３月１１日朝刊