わいせつ元小学校教諭に900万円賠償命令

わいせつ元小学校教諭に900万円賠償命令
2011年4月1日 読売新聞

 女子児童への強制わいせつ事件で、懲役10年の実刑判決を受けた長崎県内の元小学校教諭高橋裕司受刑者(31)に対し、長崎地裁(松尾嘉倫裁判官)が損害賠償命令制度に基づき、被害女児3人へ計900万円を支払うよう命じていたことが分かった。

 関係者によると、決定は3月7日付。女児1人あたり300万円の支払いを命じた。被害女児5人のうち3人が同制度の適用を申し立てていた。

 判決によると、高橋受刑者は昨年5月から9月、5人に計59回のわいせつ行為をし、うち14回はビデオカメラで撮影した。

 同制度は、刑事裁判で有罪判決が出て、被害者が損害賠償を求めた場合、審理を経て担当裁判官が賠償額を決める。損害賠償請求訴訟を起こすより、被害者側の負担が軽減される。

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