弘前大のセクハラ:停職の准教授、大学を提訴 「セクハラは誤認」 /青森

弘前大のセクハラ:停職の准教授、大学を提訴 「セクハラは誤認」 /青森
毎日新聞 2011年5月11日(水)11時19分配信

 弘前大の女子学生に対し、セクシャル・ハラスメント行為をしたとして昨年3月、停職12カ月の懲戒処分を受けた30代の男性准教授が10日までに、「処分は全くの事実誤認に基づき行われたもの」として、大学側に処分の無効とこの間の給料などの支払いを求め、青森地裁弘前支部に提訴したことが分かった。
 訴状によると、准教授は09年8月、県外で開かれた学会に出席するため女子学生と2人で出張。宿泊先のホテルの自室で数回打ち合わせをしたが、大学の調査委員会がセクハラ行為と認定した「自分の部屋に呼んだうえ、繰り返し体を触り、性的関係を強要した行為があった」ということについては「一切ない」としている。
 大学側は昨年3月に処分を発表したが、准教授は当時からセクハラ行為を全面否定していた。大学側は今回の提訴について「結審するまでの間、特段のコメントは差し控えさせていただきます」としている。【吉田勝】

5月11日朝刊

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