北陸大教授2人解雇問題:控訴審が結審−−高裁支部 /石川
毎日新聞 2011年6月2日(木)15時53分配信
北陸大(金沢市)の教授2人が、解雇を無効として大学側に地位確認などを求めた訴訟の控訴審の口頭弁論が1日、名古屋高裁金沢支部(山本博裁判長)で開かれ、結審した。控訴審では和解協議も進められたが不調に終わった。このため山本裁判長は同日、2回目の和解勧告をした。成立しない場合は、10月5日に判決が言い渡される。
1審・金沢地裁判決などによると、大学側は07年2月、学部再編によるドイツ語の廃止に伴い、担当の教授2人を解雇した。教授側は「解雇は無効」として同年10月、大学に地位確認などを求めて提訴。一審の金沢地裁判決は「解雇は合理的な理由を欠き、権利の乱用」と判断。解雇を無効とし、大学側に地位保全と給与支払いを命じていた。【宮本翔平】
6月2日朝刊