県教委:懲戒処分の教職員の氏名公表、教育委員会に検討を要請 /山形

県教委:懲戒処分の教職員の氏名公表、教育委員会に検討を要請 /山形
毎日新聞 2011年6月18日(土)11時39分配信

 県教委は17日、外部委員などで作る教育委員会(長南博昭委員長)に対し、懲戒処分を受けた教職員の氏名公表に関する検討を要請した。現状基準では原則的に非公表としているが、公表する方向で見直すように求めている。しかし委員6人のうち欠席した2人の意見を聞いた上で意見をまとめることになり、結論を次回会合に持ち越した。長南委員長は取材に「できれば公表という方向でいけたらと思うが、欠席した委員の意見も聞いた上でもう少し吟味しないといけない」と説明した。
 県教委はこれまで、警察に逮捕されて氏名が公表されている事案を除き、児童・生徒への心理的影響に配慮することなどを理由に氏名を非公表としてきた。しかし、全国で同様に非公表なのは、山形を含む4道県。残る43都府県のうち4県は原則公表し、39都府県が飲酒運転や社会的影響の大きい事案などのケースに応じて公表としている。
 県内の教職員では、昨年度3人、今年度1人が懲戒免職処分を受けている。こうした状況から、県教委は、教職員の自覚を高めて不祥事防止につなげるため氏名を公表するよう見直しを検討してきた。昨年6月にも教育委員会で検討したが、児童・生徒への配慮などから「公表しない」との結論になった経緯がある。
 県教育委員会の結論を参考にしたうえで、県教委が最終的に判断する。【浅妻博之】

6月18日朝刊

以下、最近の山形県教職員の事件

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