北陸大教授2人解雇問題:控訴審 和解合意へ、復職へ話し合い−−高裁支部 /石川
毎日新聞 2011年6月28日(火)16時15分配信
北陸大(金沢市)の教授2人が、解雇を無効として大学側に地位確認などを求めた訴訟の控訴審の和解協議が27日、名古屋高裁金沢支部であった。教授側の代理人弁護士によると、大学側は解雇を撤回し、和解を受け入れる方針。復職に向けた具体的な予定については今後、話し合いを進めていくという。
1審・金沢地裁判決などによると、大学側は07年2月、学部再編によるドイツ語授業の廃止に伴い、担当教授2人を解雇した。教授側は「解雇は無効」として同年10月、大学に地位確認などを求めて提訴。金沢地裁判決は「解雇は合理的な理由がなく、権利の乱用」として解雇を無効とし、大学側に地位保全と給与支払いを命じた。同支部は2日に結審した口頭弁論で和解を勧告。控訴審でも和解が進められたが、不調に終わっていた。【宮本翔平】
6月28日朝刊