県教委:懲戒免の教員名公表へ 「透明性高め、抑止力に」 /静岡
毎日新聞 2011年6月29日(水)12時5分配信
県教委は28日、懲戒免職処分を受けた公立学校の教職員の氏名、年齢、学校名を公表すると発表した。これまでは、免職であっても原則として懲戒処分となった教職員の氏名は公表せず、学校の所在地区や年齢層しか明らかにしていなかった。県教委は政令市を除く各市町の教育委員会や県立高校に通知し、7月11日から適用する。
県内では教職員の不祥事が後を絶たず、10年度は16人が懲戒処分を受けている。県教委の杉本寿久・教育総務課長は「説明責任を果たし、透明性を高めるだけでなく、氏名や所属を公表することで自らの立場を自覚し、倫理観を高める抑止力になることを期待する」と話した。
わいせつ事件などに関する処分で、被害者のプライバシーが侵害されると判断した場合には、これまで通り、公表を控える場合もあるという。
県教委によると、10年4月現在、既に全国25都府県が懲戒免職となった教職員の氏名を公開している。静岡市は所属も氏名も公表、浜松市はいずれも非公表としている。【平林由梨】
6月29日朝刊
静岡県での氏名非公表事件一覧