名簿データなど紛失、2年9カ月前に市立矢部小/横浜
カナロコ 2011年7月1日(金)22時15分配信
横浜市立矢部小学校(西野絹江校長、戸塚区)で、2年9カ月前に女性教員が児童名簿など約120人分のデータを記録したUSBメモリーを紛失し、同校が市教育委員会に報告していなかったことが1日、明らかになった。匿名の投書が寄せられ、市教委は調査して事実を確認。児童の保護者すべてに電話で説明と謝罪をした上で個別訪問を行うという。
市教委によると、紛失したのは2008年9月24日。当時の女性教員が事務室の公用パソコンで私物のUSBを使って作業中、一度席を離れて戻った際に無くなっていたという。USBには5年生の3クラス分の児童名簿と、1クラス半数の児童への理科の評価などが記入されていた。
教諭は翌日、校長に報告。全教員で事務室など校内を探したが見つからず、そのまま保護者や市教委にも説明しなかった。校長は「いずれ見つかると思い、報告を怠り、その後、失念してしまった」と話しているという。
今年5月4日、「USBの紛失があったので調べてほしい」とする匿名の投書が届いた。市教委の調査でこれまでに情報が悪用された報告はないという。
紛失から2年半以上が過ぎて事実が指摘されたことに、市教委は「教員の人間関係などのトラブルもないと聞いている。なぜ今なのか、文面からはうかがえなかった」としている。