国旗国歌条例、「制定に賛成」が89%
産経新聞 2011年7月1日(金)7時56分配信
「国旗国歌条例」について、6月28日までに7563人(男性6211人、女性1352人)から回答がありました。
「この条例制定に賛成か」については89%が「賛成」で、「『国旗国歌を否定するなら公務員を辞めればいい』との橋下徹府知事の発言に同意するか」という設問には、90%が「同意する」と答えています。「他の自治体でも同様の条例が必要だと思うか」については、86%が「必要だ」としています。
(1)この条例制定に賛成か
89%←YES NO→11%
(2)「国旗国歌を否定するなら公務員を辞めればいい」との橋下徹府知事の発言に同意するか
90%←YES NO→10%
(3)他の自治体でも同様の条例が必要だと思うか
86%←YES NO→14%
■公務員の当然の義務
大阪・男性会社員(41)「国際社会に通用する人材をつくるには、他国に対する敬意が必要。自国の国歌、国旗に敬意を払えない人間が、他国に敬意を持てるわけがない」
東京・男性公務員(36)「国民と国家に忠誠を誓うのは、公務員の当然の義務。国旗のデザインや国歌の歌詞に反感を覚えるかどうかは全く別の論題だ」
愛知・主婦(33)「国旗国歌を尊重し、国歌斉唱時に起立するのはどこの国でも当然であり、公務員であればなおさらだ。しかし、今の日本では、当たり前のことができていない以上、条例はやむを得ないと思う」
ベトナム在住・男性会社員(49)「海外では、その国の祝日や記念日には必ず国旗を掲揚して祝う。もし糾弾する人がいれば変人か他国民と思われるだけ。そんな当たり前のことができない現状に、危機感を持つべきだ」
東京・男性自営業(25)「大学生ならいざ知らず、未熟な子供に教師が自分の意見を提示しても、子供は意見をためらい、経験の差で丸め込まれるだけ。子供が疑問を抱えたときに考えの幅を示すのが教育者の役割だ」
■「歌わない自由」はある
岐阜・男性会社員(32)「この条例下で教育された子供たちが、自分の考えを主張できるようになるのか。教職員が自分の考えを主張できないと、子供たちもそのように育ってしまう。『教職員は公務員だ』という意見もあろうが、公務員・一般人の区別が子供につくだろうか?」
東京・男性自営業(38)「地方公務員は国家公務員とは違う。地方自治体が採用を行っているのだから、奉仕先はその自治体であり、国家(政府)ではない。なお、国家公務員であれば、国旗国歌を尊重するのは当然と思う」
三重・女性パート(45)「個人的には国旗も国歌も好きだが、公務員とはいえさまざまな思想、意見を持つことを妨げてはいけないと思う。ながく平和を保つためには、国旗をあげない、国歌を歌わない自由を残すべきだ」
中国在住・男性会社員(56)「国家を愛すること、つまり国民と自国の風土を愛することは国旗、国歌を愛することとはイコールではない。国旗、国歌を強制することは排他性、独善性と隣り合わせだ」
【用語解説】大阪府の国旗国歌条例…国旗国歌法では日の丸が国旗、君が代が国歌と定められているだけで、尊重規定はありません。府の条例はそこから一歩踏み込んで、府立学校だけでなく府内の市町村立学校の教職員も対象にしており、「学校行事で行う国歌斉唱は起立により斉唱を行うものとする」と義務付けています。府施設では国旗を常時掲揚することとされました。現段階では罰則規定は設けられていません。