損賠訴訟:富山の中学校の教材発注巡り、業者が市を提訴 /富山
毎日新聞 2011年07月12日(火)16時0分配信
富山市の市立奥田中学校の教材発注を巡って、競争相手よりも安い見積もりを出したのに受注できなかったとして、教材販売会社=同市=経営の男性(71)が11日までに同校を設置している市に対して約4万円の損害賠償を求める訴訟を富山地裁に起こした。同市教委は「事実を確認中」と話している。
訴状などによると、同校では07年6月、技術・家庭科で使う蛍光灯セットなどの発注に関して、男性の会社を含む2社に見積もりを依頼。男性は計約80万円としたが、受注できなかった。男性側は市情報公開条例に基づいて、この発注に関する資料を開示請求。その結果、受注した業者の見積もり額が約83万円だったことが判明したという。
同校では05、06年度、業者の立ち会いの下で見積書を開封していたが、07年度は立ち会いはなかった。男性は「教員による職権の逸脱、乱用が行われている」と主張。市教育総務課は「アフターサービスなどの諸条件がどうなっていたかを調べたり、訴状に書かれている内容の事実関係を確認している」と話している。【大森治幸】
7月12日朝刊