<歯誠学園>役員ら不正経理 78年から4億円を私的流用

<歯誠学園>役員ら不正経理 78年から4億円を私的流用
毎日新聞 2011年8月23日(火)2時31分配信

 北海道歯科技術専門学校(北海道北広島市)を運営する財団法人「歯誠学園」(阪秀樹理事長)の元理事長らが多額の裏金を捻出し、私的に流用していたことが、同法人の内部調査で分かった。裏金は78年の学校創設時から約4億3000万円に上るとみられ、同法人は22日、内部チェック強化などの再発防止策を道に報告した。

 道への報告などによると、裏金づくりには創設時からの理事で91〜98年に理事長を務めた元役員のほか、現副理事長の理事、既に病死した2人の元理事の計4人が関与していたとされる。

 学生からの寄付金を簿外で処理したり、教材の納入業者に代金をキックバックさせるなどして不正にプールしていた。また、架空の非常勤講師料や海外研修費の水増し計上などもあった。

 同校は歯科技工士を養成する専門学校で、生徒定員は120人と道内最大。【田中裕之】

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