体罰:垂水市立中でも 2年男子に平手打ち 教諭、昨年度も4件 /鹿児島
毎日新聞 2011年9月10日(土)15時52分配信
垂水市立中学校の男性教諭(29)が7月、2年生男子生徒2人に平手打ちや蹴ったりする体罰を加え、学校側が謝罪していたことが分かった。市教委の調査で、男性教諭は昨年度にも4件の体罰をしていたことも確認された。
市教委によると、男性教諭は7月1日、パソコン室でビデオ授業中、筆記具で遊んでいた生徒の顔を3回平手打ち。さらに後部席でうつぶせになっていた別の生徒の頭をげんこつで1回殴り、左肩をたたいて押して後ろ向きに転倒させ、肩を蹴ったという。この生徒は朝から気分が悪くてうつぶせになっていたという。
同日夜、体罰を受けた1人の生徒の保護者から「何があったのか」という問い合わせが担任教諭にあり、学校側が男性教諭から事情を聴き体罰が発覚した。同3日、校長らが問い合わせをした保護者宅に出向いて謝罪。もう1人の生徒宅には同5日に謝罪に行ったという。
市教委によると、この男性教諭は昨年度にも1〜3年の男子生徒7人に対して、平手打ちやげんこつ、尻を蹴るなどの体罰をしていたという。うち1件は学校側も把握し、管理職らが保護者に謝罪していた。
市教委によると、男性教諭は「自分の行為を反省している」と話しているという。市教委は「県教委の指導を受け、処分するかどうかを検討する」としている。【新開良一】
9月10日朝刊