わいせつ元教諭に懲役2年求刑 反省なく「親切心から」 宇都宮地裁

わいせつ元教諭に懲役2年求刑 反省なく「親切心から」 宇都宮地裁
産経新聞 2011年9月30日(金)7時55分配信

 栃木市で3月、下半身を露出したなどとして、公然わいせつと器物損壊の罪に問われている群馬県高崎市浜尻町、元高校教諭、秋山隆一被告(50)の論告求刑公判が29日、宇都宮地裁栃木支部(浦木厚利裁判官)で開かれ、検察側は懲役2年を求刑した。被告人質問では身勝手な犯行の動機などが明らかになった。

 「被告に『体液が背中についていますよ』といわれた後、ニヤニヤしながらさらに卑猥(ひわい)なことを言われ、怖くなった」。この日の証人尋問で、被害者の女性はこう証言した。

 しかし、秋山被告は「体液をつけた後、罪の意識にさいなまれたので、汚れていることを教えてあげようという親切心で声をかけただけ」とし、卑猥な発言について否認した。

 さらに、犯行動機については「仕事のストレスがたまっていた。非日常的なことをすることで、満たされると思っていた」と説明。「被害者はもっとつらい思いをしたことは承知しているが、自分も精神的につらかった」などと証言した。

秋山容疑者は、3月にも栃木市内の駐車場で、20代の女性のセーターに体液を付けたなどとして、器物損壊容疑などで再逮捕されている。今回の逮捕容疑について、「以前もやったが、思ったほどの快感が得られなかったので、もう一度やろうと思った」などと認めているという。

栃木市内の駐車場などで、20代の女性の衣服に自身の体液をつけた上、「体液がついていますよ」などと女性の肩や首を触った疑いが持たれている。

栃木県栃木市大平町のレストランの敷地内で、店内で食事をしていた無職女性(29)の前で、窓越しに自身の下半身を露出した疑いが持たれている。

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