体罰:腹部殴る 教諭減給処分−−宇部総合支援学校 /山口

体罰:腹部殴る 教諭減給処分−−宇部総合支援学校 /山口
毎日新聞 2011年9月29日(木)15時12分配信

 宇部市の県立宇部総合支援学校(渡壁龍造校長)で、学年主任の男性教諭(48)が、中学部1年の男子生徒(12)の腹を殴るなどの体罰を加えたとされる問題で、県教委は28日、教諭を減給10分の1(5カ月)の懲戒処分にしたと発表した。
 県教委教職員課などによると、教諭は今年5月中旬〜7月上旬、重度の自閉症で、後頭部を壁に打ち付けるなどの自傷行為などをした生徒の腹を拳で殴ったり、腹や足を強く押さえつけるなどの体罰を繰り返し加えた。生徒は腹や足にあざが残るけがを負った。
 複数の教職員が体罰の場面を目撃していたが、注意していなかった。教諭は「(自傷行為などを)止める目的だったが、認識が甘かった。生徒に苦痛を与えた」と話しているという。県教委は、渡壁校長に対しても監督責任を問い、文書訓告処分とした。同課は「体罰は絶対に許されず、極めて遺憾。自傷行為への組織的な体制を改めて構築したい」としている。
〔山口版〕

9月29日朝刊

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする