教職員側勝訴見直しか=君が代不起立訴訟で弁論―最高裁
時事通信 2011年10月6日(木)21時8分配信
卒業式の君が代斉唱で起立しなかったなどとして、減給や戒告の懲戒処分を受けた東京都立高校の教職員ら約160人が都を相手に処分取り消しなどを求めた訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は6日、弁論期日を12月12日に指定した。
弁論は二審の結論変更に必要な手続きで、処分取り消しを認め、教職員側逆転勝訴とされた二審東京高裁判決が見直される可能性が出てきた。
同様の不起立で停職処分とされ、一、二審で敗訴した元養護学校教諭ら2人の訴訟も、11月28日に弁論が指定されている。いずれの判決でも、処分が不当に重過ぎるかどうかについて、最高裁が一定の判断の方向性を示すとみられる。