計画的犯行だった…女児略取の小学教諭初公判
読売新聞 2011年10月6日(木)11時5分配信
小学6年生の女児(当時11歳)を車で連れ去ったとして、わいせつ目的略取、逮捕監禁の罪などに問われた川崎市、同市立下布田小教諭富山浩平被告(33)の裁判の初公判が5日、東京地裁立川支部(福崎伸一郎裁判長)であり、富山被告は「間違いありません」と、起訴事実を認めた。
冒頭陳述で検察側は、富山被告が犯行の前日、東京都八王子市内の公園で友人と遊んでいる女児を見かけ、「水着姿にして写真を撮影したり、触ったりしたい」と考えたことが動機だと指摘。その後、追跡して自宅をつきとめ、緊縛するためのロープや粘着テープを購入したり、レンタカーを借りたりするなど、犯行は計画的だったことも明らかにした。
起訴状などによると、富山被告は8月4日、八王子市の路上で、女児を乗用車に押し込み、「騒いだら刺すぞ」などと脅して車を発進させた後、女児の手足を粘着テープで縛り、ナイフで脅し、同市内を車で走行したとされる。
市などによると、富山容疑者は06年春ごろ、勤務先の放課後活動拠点で過度なスキンシップをとったり、施設外で当時小学6年生の女児と交換日記を交わすなどしていたため、同年5月に解雇された。