<女子学生雪崩死亡>引率の滋賀大教授を在宅起訴 地検支部
毎日新聞 2011年10月7日(金)19時58分配信
長野県小谷(おたり)村の栂池(つがいけ)高原スキー場で08年2月、スキー実習中の愛知大の女子学生2人が雪崩に巻き込まれ死亡した事故で、長野地検松本支部は7日、当時の非常勤講師で引率者の沢田和明・滋賀大教授(64)=大津市=を業務上過失致死罪で長野地裁松本支部に在宅起訴した。
起訴状によると、沢田被告は08年2月3日、愛知大のスキー実習で女子学生計7人を引率中、雪崩の恐れから立ち入り禁止だった林道コースに入った。その結果、雪崩に巻き込まれ、2年の大木亜紀さん(当時20歳)=愛知県豊橋市、大竹麻友さん(同)=同県知立市=の2人を窒息死させたとしている。
長野地検は、封鎖用ネットや立ち入り禁止放送がありながら、コース内に学生を引率した点を「業務上の注意義務を怠った」と判断した。佐藤元彦・愛知大学長は「厳粛に受け止め、司法の判断を見守りたい」とコメントした。【小田中大、大島英吾】