山口大不正経理:損賠訴訟 元教授が争う構え−−地裁 /山口

山口大不正経理:損賠訴訟 元教授が争う構え−−地裁 /山口
毎日新聞 2011年10月13日 地方版

 山口大の公的研究費の不正経理問題で、同大が懲戒解雇処分としたに約1億4370万円の損害賠償を求める民事訴訟の第1回口頭弁論が12日、山口地裁であった。元教授側は請求の棄却と訴訟費用負担を大学側に求める答弁書を提出し、全面的に争う構えをみせた。

 訴状によると、元教授は04年9月〜09年10月の間、取引業者と共謀の上、528回にわたり、実験用の白色LED(発光ダイオード)などを発注したように偽装。大学が業者に支払った代金を「預け金」としてプールし、デジタルカメラやパソコンなどを不正に購入、計約1億3067万円の損害を与えた、としている。

 学内調査で、この他にも約5700万円の不正経理があり、理系・医学系の学部や大学院の教員ら31人が架空発注などに関与していたとして、うち26人を停職などの懲戒処分にしている。【井川加菜美】

〔山口版〕

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