静岡県で8月からの3カ月で教師による性的不祥事6件相次ぐ
フジテレビ系(FNN) 2011年10月26日(水)17時52分配信
静岡県で教師の不祥事が続いていて、県の教育長はと話している。
中学1年の男子生徒に、わいせつな行為をしたとして、逮捕されたのは。
静岡・伊東市内の中学校に勤務する教師だった。
今、静岡県で教員の不祥事が相次ぎ、波紋を呼んでいる。
20日の臨時校長会で、静岡県教育委員会の安倍 徹教育長は「それはやはり、万策尽きた」と語った。
安倍教育長が発したのは、諦めともとれる言葉。
静岡県では8月10日に、が知人女性にセクハラをしたとして停職3カ月の処分。
そして、8月22日、が、女子生徒にホテルでわいせつな行為をしたとして、懲戒免職処分になった。
9月7日には、が、女性の部屋をのぞこうとしたとして、住居侵入の疑いで逮捕された。
不起訴となったものの、停職10カ月の処分となった。
また、9月26日には、が、量販店で17歳の女子高生のスカートの中を盗撮したとして、県の迷惑防止条例違反の疑いで逮捕された。
さらに10月には、が、「お前の進路もただじゃおかないぞ」と、教え子の女子生徒を進路が不利になるなどと脅し、胸を触るなどわいせつな行為をしたとして逮捕された。
森田容疑者の元教え子は「少しニヤついていただけで、けられたりとか、(ニュースを聞いて)まさかそこまでとは思わなかったが、言われてみればというところはあります」と語った。
こうした事態を受け、静岡県教育委員会は20日、再発防止のため臨時校長会を開催した。
そこで出たのが、教育長の「万策尽きた」発言だった。
県内の親たちは、「何を信じたらいいのかと」、「手の施しようがないみたいなことを言っていますよね。そんなこと言わないで、もっとちゃんと考えてというか、お子さんを持っているお母さん方は、心配でしょうがない」などと語った。
そんな思いをよそに、臨時校長会のわずか5日後の25日、今度はが、2010年8月に、中学1年の男子生徒にわいせつな行為をしたとして、逮捕された。
伊東市の教育委員会は「(森田容疑者は、生徒を家に)泊まらせろと、アパートに泊まったと。布団が1つしかなかったと言って、同じ布団に入って寝たと。触るという意識はないと、(森田容疑者は)言っていました」と語った。
これで静岡県では、8月からのわずか3カ月で、教職員による6件の性的不祥事が発覚したことになる。
「万策尽きた」と語った安倍教育長に、26日にあらためて聞くと、「まだまだ、先生方1人ひとりに、われわれの思いというか、気持ちが届いていないのかなと。その(今後の)具体的な対応については、検討しているところです」と語った。
教育評論家の尾木直樹氏は、相次ぐ不祥事について、「わたしたちは、そういう不祥事はしませんという誓約書を、各職場から上げさせることをやった県もありますが、そういうレベルでは、もう対応できる問題ではない。ここで必要なのは、心理的な背景分析と、そうならないための行政支援だとか、あるいは1人ひとりの教師が何ができるのか、そこの分析に入っていく方が、科学的であり、しかも総合的」と語った。