<成績水増し>京都の私立高教諭が生徒24人の内申書

<成績水増し>京都の私立高教諭が生徒24人の内申書
毎日新聞 2011年10月26日(水)10時6分配信

 私立京都共栄学園高校(京都府福知山市)は25日、男性教諭(58)が担任する3年生クラス(32人)の生徒24人の内申書の成績を水増しする改ざんを行っていたと発表した。17人はその内申書を大学の推薦入試や就職試験に提出し、うち12人が合格や内定通知を受けていた。教諭は「進路実績を上げて評価してもらいたかった」と説明しているという。

 泉良正校長は「教育の根幹を揺るがす不正行為で申し訳ない」と陳謝。対象の大学や企業に説明し、正しい内申書を送るという。

 同校によると、教諭は7〜9月、1〜4科目の5段階評価(絶対評価)を上方に書き換え、最大で平均0.4の水増しがあった。教諭は「全体を底上げするため、成績上位者を除いてランダムに水増しした」と話しているという。同校は「水増しがなくても合格、内定していた生徒がほとんど」としているが、1人は実際の成績は3.3だが、水増しされて推薦基準3.5の大学に合格していた。

 水増しのうわさが生徒に広まり、学校が教諭を聴取、改ざんを認めたという。教諭は「改ざんしたのは今回だけ」と話しているというが、過去の内申書も調査し、処分を検討する。【佐藤孝治】

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