のぞきや盗撮、生徒にわいせつ…3教諭懲戒免職
2011年11月19日07時52分 読売新聞
岡山県教委は18日、のぞきや盗撮行為をしたとして県立瀬戸高等支援学校の小野素司教諭(47)を、生徒にわいせつな行為をしたとして県立高の男性教諭2人を懲戒免職にしたと発表した。
懲戒免職は原則、実名公表だが、2教諭については被害生徒のプライバシーが侵害されるとして匿名にしたという。また、監督が不十分だったとして支援学校長を文書訓告、県立高の校長2人を戒告処分とした。県教委は、22日に緊急校長会を開き、再発防止策などを話し合う。
発表によると、支援学校の教諭は、3日午後11時頃、岡山市中区の自宅周辺で、アパート内をのぞいた。その後、巡回中の警察官に職務質問され、行為を認めた。県教委の聞き取りに対しては、5、6年前から同様の行為を繰り返していたと答え、デジタルカメラで女性の下着姿などを撮影し、パソコンには1000点以上の写真があると話している。さらに、民家に侵入し、女性の寝顔を撮影していたことも認めているという。
県南部の県立高の40歳代教諭は8月下旬〜9月下旬、相談に乗っていた女子生徒に校内会議室や公園の駐車場に止めた自家用車の中で、キスをするなどのわいせつ行為を複数回行った。県教委の聞き取りに「支えになりたいという思いから次第に恋愛感情に近いものになり、感覚がまひした」と話しているという。10月中旬、自ら校長に申し出て判明した。
また、県北部の県立高の30歳代の教諭は5〜9月、女子生徒3人から準備室などで進路相談を受けた際、胸や尻などを触るなどのわいせつ行為を複数回行った。9月下旬に生徒からの申し出で分かった。教諭は「感覚がまひし、取り返しのつかないことをした」と述べているという。
竹井千庫・県教育長は「極めて遺憾。被害に遭われた生徒や保護者らをはじめ、県民に対し、心からおわびしたい」と談話を出した。県教委は、県立学校や各市町村の教育長宛てに「不祥事の根絶に向けて」という通知文をメールで送信した。教諭が生徒と携帯電話の連絡先を交換、メールで相談場所を伝えるなどしていたことから、校長会では携帯電話の取り扱いなどを指導するという。