秩父の中学教諭を詐取疑いで免職 校内の消耗品架空請求
2011年11月22日11時38分 朝日新聞
埼玉県教育局は21日、校内の消耗品を購入したと偽り、現金をだまし取ったとして、秩父市立中学の男性教諭(39)を同日付で懲戒免職処分にし、発表した。同校は、有印私文書偽造・同行使と詐欺の疑いで男性教諭を秩父署に刑事告発した。
教育局小中学校人事課によると、男性教諭は今年2月と7月、校内のコンピューターを使い、購入していないカラープリンターのトナーの納品書と請求書、領収書を偽造。会計を担当する各学年の教諭に請求し、計19万1520円をだまし取った疑いがある。
同校の教頭が今年9月に書類を点検したところ、市費で支払う代金が、教材代などとして保護者から集めた学年費から支出され、業者の連絡先が全く違うことが判明。男性教諭は文書の偽造や着服を認め、「食事代など小遣いとして使った」と話したという。男性教諭はすでに全額を返済している。
また、同市教委は管理監督責任を問い、同校の前校長(56)と現校長(55)、現教頭(57)を同日付で文書訓告とした。