横浜市大医学部が200万円支払いも納品受けず、ずさん経理が外部指摘で発覚/横浜
カナロコ 2011年12月28日(水)6時0分配信
横浜市立大学は27日、医学部の男性教員(52)=現・准教授=が心臓外科手術用の研究機材などを約200万円で発注したが、納品されないまま放置する不適切な経理があった、と発表した。横田俊平医学部長は「誠に遺憾。再びこのようなことのないよう指導する」とコメントした。
市大によると、当時助手だった教員は、大学予算を財源とする研究費で臨床研究を計画。2004年4月と05年5月に、都内の医療機器卸売業者に機材購入のため約200万円を支払った。しかし、学内で研究の安全性などについて理解が得られず、納品は止めていたという。
その後、教員の上司である研究代表者が06年3月に退職し、研究が中止となったが、返金を求めていなかった。教員は「学内調整がなされず、責任があいまいになっていた」と話しているという。大学側は調査した結果、「業者への預け金を私的に使用した事実はないが、規定に基づき厳しく対処する」と説明している。
業者はことし10月に破産手続きを開始しており、市大は法に基づき返金を求めていくという。外部からの指摘を受けて7月末から内部調査をしていた。