少女ら脅しわいせつ行為、元中学教諭に懲役9年 東京地裁支部
2011/12/28 10:27 日本経済新聞
中高生の少女らに脅迫的なメールを送って呼び出し、わいせつな行為をしたとして、児童福祉法違反罪と児童買春・ポルノ禁止法違反罪に問われた東京都小平市立中学校の元教諭、栗本裕司被告(56)=懲戒免職=に東京地裁立川支部は28日までに、懲役9年(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。
判決理由で池本寿美子裁判官は「児童の健全な発達を確保すべき教諭の立場で、『ストレス解消のため』との動機に酌むべき点はない」とした。
判決によると栗本被告は2010年3月〜11年5月、インターネットなどで知り合った14〜16歳の少女ら5人に対し、警察の関係者を装うなどして「君が援助交際したことを通報する」「名前や写真を警視庁に送る」などと脅すメールを送信。新宿区のホテルに呼び出しわいせつな行為をした。
警視庁によると、栗本被告の自宅から、約100人とのわいせつ行為が写ったDVDが押収された。うち、大半が18歳未満の可能性がある。〔共同〕
5月5日、自己紹介サイトで見つけた高校1年の女子生徒に、自らの年齢を偽り、「32歳のヒロといいます。都内で、8万円で会えませんか」などというメールを送っていた。
女子生徒が拒否するメールを返信すると、栗本容疑者は2日間で100通を超えるメールを送りつけ、「会わなくてもいいから、胸の写真を送って」と要求した。
女子生徒は、応じればメール攻撃がやむと思い、写真を撮って送ると、今度は「写真をばらまく」と脅し、会うことを強要したという。
そして、新宿区内のホテルに制服姿で来るよう呼びつけると、避妊薬とだまして睡眠導入剤を飲ませ、意識がもうろうとしている女子生徒にわいせつな行為をした。
その様子を3台のビデオカメラで撮影したという。