県立医大:不透明資金 「事実関係把握できず」 全医局での調査へ /和歌山

県立医大:不透明資金 「事実関係把握できず」 全医局での調査へ /和歌山
毎日新聞 2012年1月7日(土)17時13分配信

 県立医大(和歌山市)の腎臓内科・血液浄化センターを巡る問題を受け、6日に記者会見を開いた板倉徹学長は毎日新聞の報道について、「お騒がせしたことにお詫びを申し上げたい」と謝罪した。調査委も同日初会合を開き、副学長の宮下和久・衛生学教室教授を委員長に同センターを含む全医局での調査に乗り出した。
 会見の冒頭で、同大は時間を15分に限ると宣言。板倉学長は「記事の内容は、現時点で事実関係を把握できておりません」と述べた。医局制度の存続や廃止の議論については、「事実関係を確認した上で何が問題かを把握し、どのようにすべきか考えたい」とした。
 「と同様に民間病院から現金を授受したことがあるか」との質問に対しては、板倉学長は「基本的にはない。調査委の調査結果を待ちたい」と答えた。
 調査委は計6人で構成する。外部委員は松本雅博弁護士と森本好典公認会計士。学内は宮下教授のほか、医学部の井原義人・生化学教室教授▽一ノ瀬正和・内科学第3教室教授▽山東孝章理事・事務局長。初会合は非公開で、森本、一ノ瀬の両委員は欠席した。【山下貴史、藤顕一郎】

1月7日朝刊

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