<教諭処分>体罰で重傷 「生徒同士」指示の校長も 千葉
毎日新聞 2012年1月18日(水)22時22分配信
千葉県教委は18日、野球の部活動指導中に中学1年の男子生徒を蹴る体罰を加えて全治2カ月の骨折を負わせたとして、木更津市立中学校の男性教諭(26)を減給3カ月(10分の1)の懲戒処分にした。また、生徒が受診する際、生徒同士の事故によるけがだと医師に説明するよう生徒に指示したとして、同校の男性校長(57)も同様の減給処分にした。
県教委の発表によると、男性教諭は昨年11月2日午後4時25分ごろ、部活の準備に協力的でないように見えた男子生徒に腹をたて、右足で生徒の左足や左腕を蹴った。当時出張中だった校長は「仲間とふざけてやったことにしてほしい」と教頭に指示。生徒は体罰があったことは伏せて受診したという。
同校はその日のうちに、保護者や市教委に体罰の事実を伝えた。市教委は報告義務のある県教委へ報告しなかったが、昨年12月、体罰の存在を訴える匿名の情報が寄せられ、県教委が調査に乗り出していた。校長は「事故の概要がわからないのに関係機関で話が進むなどの混乱を避けたかった」などと釈明。市教委は「両親と生徒が処分を望まず、報告を見送っていた」などと説明しているという。【味澤由妃】