青空学園の補助金不正受給:元理事長に懲役3年6月判決−−地裁 /青森
毎日新聞 2012年2月3日(金)11時22分配信
県の補助金約1800万円を不正受給したとして詐欺罪に問われたつがる市木造桜木、学校法人「青空学園」=10年解散=元理事長、笹田鈴子被告(50)の判決が2日、青森地裁であった。小川賢司裁判長は「教育に携わる者にあるまじき悪質で重大な行為」として懲役3年6カ月(求刑・懲役5年)を言い渡した。
小川裁判長は「経理担当者に虚偽の書類を作成させるなどして、主導的立場で関与した」と認定した。不正が発覚しないように帳簿操作や口止めを指示したことも指摘。「実質の経営に関わっておらず、不正を認識できなかった」として無罪を求めた弁護側の主張を退けた。
判決によると、笹田被告は07年、学園が運営する幼稚園の職員給与を水増しした調査票を県に提出し、補助金約1800万円をだまし取った。【高橋真志】
2月3日朝刊